白紙の中でも、炭素量を増加させることで切れ味を高めた素材が白紙一号です。
ハガネの包丁の魅力はなんと言っても切れ味ですが、切れ味を高めようと硬度が上がると研ぎにくくなってしまうデメリットがあります。その点、白紙一号はその添加物、不純物の少なさから砥石での刃付けもしやすいため、非常に優秀な鋼材です。総合的に見れば、青鋼を含めたハガネ包丁の中でも最強と呼び声の高い白紙一号。
しかし、白一鋼は焼き入れが難しいため、高い技術力が求められ、あまり広く販売されていません。土佐打刃物の熟練した鍛治師の鍛造した白紙一号の包丁、しかも一つとして同じ模様の出ない美しいダマスカス模様と共にその魅力を存分にお楽しみください。
こちらのシリーズは全て両刃です。

忠義鍛造では、熟練の鍛治師父子二代で、こちらの司作シリーズを製作しています。

刃渡り:170mm(表記は165mmですが実寸は170mmです)
全長:310mm
刃幅:45mm
板厚:3mm
重量:126g
ハンドル材:くるみ柄(右利きの方用にしのぎが入っています)
一丁ずつ手作りですので多少の誤差が生じる場合がございます。予めご了承ください。

冷凍食品などの固い食材には専用の包丁をご使用ください。

日本最大の鍛造刃物の産地である土佐の鍛造技術は、日本刀の製造技術を継承し、400年以上の歴史があります。そして現在では、国内の料理人の9割が愛用していると言われる堺包丁の刃の7-8割を供給するなど、全国の有名産地に向けた、刃の最大の供給地となっています。土佐打刃物は、用途によって、寸法や柄の角度を自由な形で造るため、自由鍛造と言われています。土佐打刃物の職人にかかれば、鉄の塊が、瞬く間に希望通りの型になり、プレスで抜く刃物では、とうてい叶えられない高品質な一本が仕上がります。
土佐の職人たちは、「金配り」に心を砕き、「持ち重み」を意識しています。これは刃の背や腰を厚く、刃先は薄くしバランスをとることで、同じ品でも持った感じが軽く、長時間の作業でも疲れにくい刃物に造り上げることです。一人の職人が鍛接から鍛造、焼き入れ、刃付け、柄付けまでを一貫して行うため、切れ味がよく、耐久性がある高品質な包丁を比較的安価で提供することが可能になります。そのため業務用に重宝されてきた土佐打刃物は今、海外からの注文も多く、数ヶ月待ちの人気商品です。