一級品
マルコリーニ期(1775年頃〜1815年頃)




久し振りに古いコバルトのカップ&ソーサーをお出ししました。

このカップハンドルの形状は連綿と現在にも受け継がれておりますが、この細くて華奢な姿はマルコリーニの時代ならではでしょう。

弊店のかなり下の方ですがマルコリーニのコーヒーポットとティーポットにボタン剣のカップ&ソーサーをお付けした商品ページがございますが、まさにそのポットハンドルと同じです。
(上から277、278段目位)

それから申し上げるべきは、元々このカップには蓋がありました。
やはり婆の店の下の方に蓋付きのコバルトカップ&ソーサーを2客ばかり出したものがありますが、それらと同様です。(上から100段目位)


御覧頂くと分かりますように、ソーサー表側縁に平たい欠けがあります。裏側からは分かりません。表裏共にその欠けからヒビは生じておりません。
カップ縁に2箇所のチップ(1つは極小です)、ハンドル下部に金彩が取れている箇所があります。



制作後200〜250年経過するアンティークです。

にもかかわらずくすんだ印象は全く無く、コバルト、金彩、花絵のいずれも色艶・発色ともに申し分の無い、つい今しがた出来上がったばかりと云われても不思議ではないことに、ただただ驚くばかりです。



難を含めお引受けくださる方がいらっしゃれば。

ご検討頂けましたら幸いです。



(御参考)
カップ口径  :約8.0cm
カップ高さ  :約4.5cm
ソーサー直径 :約13.4cm
ソーサー高さ :約2.7cm