どちらも約90年前のブラックペイントのバルナックライカとレンズです。DⅡは1932年~1940年頃迄造られ、これは初年度に造られました。
「レンズのピントリングと距離計が連動する連動距離計を装備し、いわゆる「バルナックライカ」の典型的な姿になった最初のモデル」(Wikipediaより)です。
当時ライカのカメラで家一軒建てられると言われる程高価でした。
カメラの外観は、ブラックのペイントが殆んど剥げて地金が見えています。それがかえって幾多の撮影の歴史の重みを感じさせ魅力となっています。古色蒼然とはこのカメラの事をいうのでしょう❗️カメラは整備済みで、シャッター、シャッタースピード、シャッター幕、ファインダーの視認性、ピント合わせ問題ありません。とても使いやすいです。フィルムの巻き戻しのツマミが緩くカメラを逆さまにしますと出て来ますが外れる事はありません。グッタベルカの欠けはありません。
レンズは定番のエルマーのニッケルです。鏡胴の動きがやや渋く、レンズは薄く曇っています。古いレンズですから仕方がない所です。
カメラの扱い方、フィルムの装填等慣れないと使いづらいところですが、慣れて来ますとそれがいかにも写真を撮っている感を強く感じさせます。また戦前のニッケルエルマー付きブラックライカの造形美、重量感、手触り、ガシャと言うシャッター音も心楽しくしてくれます。一生ものです。
種類...レンジファインダーカメラ
フィルム...35mmアンティーク