当時のメルセデス・ベンツの新型セダンCクラスをベースにレース用に改造、1994年のドイツツーリングカー選手権制覇の為に投入されたのがAMGメルセデスCクラスDTMです。
400馬力オーバー!のV6エンジンを搭載し、高度なABSや駆動制御機構などを採用。プロマルクト・ザクスピードチームのマシンは第3戦で1,2位を独占など、シーズンを通して活躍しました。

キットは当時のメルセデスDTM軍団の中でもぴか一のカラーリングで、鮮やかなイエローベースの車体に、スポンサーのプロマルクトの黒ロゴ、ピーコック・コンピューターの孔雀グラフィックロゴが映える非常に目立つ一台を再現したものです。
フロントカウルは実車同様に取り外し可能で、低重心化を図る為、低く搭載された2.5LV6エンジンをはじめ、複雑に入り組んだエアダクト類迄リアルに再現されています。
もちろん、ロールケージに囲まれたスパルタンな室内も立体感十分。
ダンパーユニットを横置きにした独特なサスペンション機構も精密に再現されています。
空力向上の為にシャシー下面は殆どがアンダーパネルで覆われてしまいますが、そこはタミヤさん、モデラー心理は御見通しでパネルはクリアーパーツとなっていて完成後でも複雑なメカニズムを堪能出来ます。
もっとも今では、マイクロマグネットも簡単に入手できるので、パネルは実車っぽく塗装し、着脱可能にするのも又、乙ですね。
当時のメルセデスDTMは、本キット以外に二車種が製品化されていて、今でもショーケースに鎮座していますが、どちらも本当にかっこいいです。
本キットのプロマルクトは、当時も今も一番好きな車体ですので、老後の楽しみにと思い、冷暗所で大切に保管してきましたので、流石にパッケージは日焼け、擦り傷、端面のへこみ等見受けられますが、中のパーツ一式は良好なコンディションを保っていると思います。
又、かなめであるデカールについては、購入直後からビニール袋に密封保管してきましたので、外から見る限り、発売当時と同様の瑞々しさをキープしていると思われます。
生産停止から長い年月が過ぎ、今では市場でも殆ど見る事の無くなった名作キット、探していた同好の士にお譲り出来れば幸いです。
プロフィールに書かせていただいた理由で製作困難となり、断腸の思いで出品します。宜しくお願いします。