第一次世界大戦勃発時、1914年に製造されたものと伺っています。ワールドタイムでロンドン、ハワイ、ベーリング海峡、アラスカ、イスタンブール、サンチャゴ、アゾレス、バンコック、ミッドウェーなどの地名が並んでいます。左はセコンドタイム、秒針が独立した造りです。懐中時計から腕時計に移行する時期ですからとても珍しい形をしています。西欧では腕にはめて教会を観る都度に竜頭を巻いたそうです。24時間は何とか行けるとはいっても、巻き過ぎてゼンマイが破損しても困りますから私が3回試した結果はほぼ8時間、10時間、12時間でした。最近の自動巻きは40から50時間ですが、100年以上前のものですから味と考えています。琺瑯にオメガのマークが渋いです。なお、ベルトは純正ではありません。